モーツァルトが病気に効く2004年10月07日 14時49分08秒

夕方買い物に行った帰り、雑誌の棚でふと目についた文字が。
『モーツァルトで病に負けない!』
サンデー毎日の今週号でした。音楽療法の先生の所に取材に行った様子が書かれていました。なんと、母校の先生でした。

 モーツァルトのピアノソナタをまず聞かされて、記者もいい気持ちになったとか。次にベートーベンの悲愴一楽章。
これはちょっと比較する曲が、極端かと思いました。月光や31番などではどうだったかと思いました。
 
先生曰く、モーツァルトは高音の響きが出て、気持ちよい、ベートーベンは音が密集しているので、そうならない。
 この論理に基づいて、医大の先生が監修し、発売したCDが在庫切れになるほど売れているとか。
 
以前には、アメリカの大学で実験して、モーツァルトの2台のピアノソナタで偏差値が上がる、という記事も出ています。ペライア&ルプーのもの。ジャケットの帯にもたしか頭の良くなる、とか付いていたように覚えています。この時もCDが売れたとか。うちの棚にもあるくらいですから。
モーツァルトは難聴にもいいとか。しばらく聞いていなかったので、聞いてみようかと思ってしまう。
う〜ん宣伝の威力、恐るべし。(04-10-07)
補:(05-8-31)

ワルトビューネコンサート20042004年10月09日 14時53分17秒

先週BSで放送された、ベルリンフィルのサマーコンサート2004の録画を見ました。
今回のテーマはチャイコフスキー。
まず、ラン・ランのピアノで協奏曲。中国審陽出身の若いピアニスト。一昨年、来日リサイタルを聞きましたが、最初のリサイタルでイスラメイを弾いて、かなりテクニックがあるピアニストでした。協奏曲も、大ぶりな目だつ演奏でした。
そのあとは、くるみ割り人形から。賑やかで、曲調も1曲ごとに変わり、大人数のピクニックコンサートでは、うってつけのように思いました。ラトルの選曲の妙でしょうか。
ワルトビューネの森の中で、始まった頃は青かった空が、だんだん暮れてきて、黒くなった頃には客席に蝋燭が灯り、線香花火の様なあかりがあちこちでつきます。
ホール内の演奏ではわからなかった、時間の流れというものがみられます。

アンコールはシェスタコビッチのバレエ音楽から、ポルカとダンス。
最後がベルリンの風。
聴衆一同が全員で盛り上がれる曲があるのはいいです。
日本の演奏会ではこういう曲がないです。オケで『ラデッキー行進曲』をやる所がありますが、日本の独自のものではない。
3大テノールの来日コンサートのアンコールでも『川の流れのように』でした。皆が一緒に歌える、というものではなかったです。

ベルリン、ウイーン、アムステルダム、などのコンサートを見ると、クラッシック音楽が、人々の間に根ざしているもの、と思えてなりません。

(ベルリンフィル&ラトル:ワルトビューネ、ピクニックコンサート2004から)

ドミンゴのカバレリア2004年10月15日 21時32分10秒

NHKオペラシアターに行きました。このイベントを初めて見たのは、98年シューベルトの『アルフォンゾとトレルラ』
ハイビジョンを推進しようと始まったオペラシアターも、その後、古典芸能や少女歌劇なども取り上げるようになり、オペラの上映数がめっきり減って足が遠のいていました。久しぶりに、クラッシック音楽の情報誌に募集が載っていたので応募した所、招待状があたりました。

会場は紀尾井町にある千代田放送会館2階のシアター。1976年イタリア歌劇団の引っ越し公演の映像を100インチくらいのスクリーンで上映しました。演目は『カバレリア・ルスティカーナ』後半『道化師』。劇の舞台は、どちらも明るい南イタリア、もう一つ共通点は、キリスト教の重要な祭りの日に起こった出来事、という筋立てでした。カバレリアは復活祭、これは皆が教会に正装で集うところから、わかります。道化師は、聖母聖天祭の日だったという事は初めて知りました。これは8月15日だそうで、「芝居は23時から始める」と言う台詞も納得できます。真夏のイタリアはまだ宵の口の時間でしょう。どちらの芝居にも「呪われたた日になればいい」とか、「聖女のような」などの台詞がでてきました。

2つの演目とも、ドミンゴが主演です。
30年前のドミンゴ、ハンサムさは今も変わりませんが、絶頂期の伸びやかな声は、現在の人気テノールも遠く及ばない、艶やかさがありました。『ママ、あの酒は強いね』は本当に、泣かせどころ。これから決闘で殺されてしまうだろう自分の運命を隠して、母に、この後の恋人の事を託すのです。ドミンゴのCDには、必ず収録され、今も歌い続けている曲です。

『道化師』は、97年のメトロポリタン歌劇場の引っ越し公演で聞きました。この時のドミンゴの『衣装をつけろ』もよかったですが、30年前は、どこまでも続く、限界のみえないような歌唱でした。歌だけでなく、芝居もシェークスピア劇のようでした。最終場面の妻を殺してしまう所も、鬼気迫る演技でした。

オペラシアターも200席ほぼ、満席状態でした。放送局は、いい物をたくさん収蔵しているようなので、どんどん見せて欲しいです。(2004-10-15)

フルラレットのドン・ジョバンニ(01/11/18)2004年10月16日 00時21分00秒

11/18日曜日に、オペラ「ドン・ジョバンニ」を、具合の悪くなった知人の代わりに観に行ってきました。
会場は新宿・初台の新国立劇場でした。

初めて劇場に入りましたが、すぐにひろーい空間が目に付きました。さすが、国立!?客席は1.800席ぐらいでしたか、こぢんまりとしていて観やすかったです。

作品は、一夜限りの女性を求めて飛び回るドン・ファンの話なのですが、主役のイタリア出身のバリトン歌手、フルラレットが素晴らしかったです。役柄は女性に反感買うようなヤナ奴なのですが、極悪人にもかかわらず、品がありました
最後の地獄に引きずり込まれる場面は、鬼気迫るものがありましたが、その場で倒れて死ぬ、という演出は少し単純のように思いました
おば樣方「フルラレットさま、さま」だそうで、ジョバンニ役として、容姿、歌共に、とてもよかったです
(01/11/18新国立劇場 指揮:ポール・コネリー 東フィル)