ドミンゴのカバレリア2004年10月15日 21時32分10秒

NHKオペラシアターに行きました。このイベントを初めて見たのは、98年シューベルトの『アルフォンゾとトレルラ』
ハイビジョンを推進しようと始まったオペラシアターも、その後、古典芸能や少女歌劇なども取り上げるようになり、オペラの上映数がめっきり減って足が遠のいていました。久しぶりに、クラッシック音楽の情報誌に募集が載っていたので応募した所、招待状があたりました。

会場は紀尾井町にある千代田放送会館2階のシアター。1976年イタリア歌劇団の引っ越し公演の映像を100インチくらいのスクリーンで上映しました。演目は『カバレリア・ルスティカーナ』後半『道化師』。劇の舞台は、どちらも明るい南イタリア、もう一つ共通点は、キリスト教の重要な祭りの日に起こった出来事、という筋立てでした。カバレリアは復活祭、これは皆が教会に正装で集うところから、わかります。道化師は、聖母聖天祭の日だったという事は初めて知りました。これは8月15日だそうで、「芝居は23時から始める」と言う台詞も納得できます。真夏のイタリアはまだ宵の口の時間でしょう。どちらの芝居にも「呪われたた日になればいい」とか、「聖女のような」などの台詞がでてきました。

2つの演目とも、ドミンゴが主演です。
30年前のドミンゴ、ハンサムさは今も変わりませんが、絶頂期の伸びやかな声は、現在の人気テノールも遠く及ばない、艶やかさがありました。『ママ、あの酒は強いね』は本当に、泣かせどころ。これから決闘で殺されてしまうだろう自分の運命を隠して、母に、この後の恋人の事を託すのです。ドミンゴのCDには、必ず収録され、今も歌い続けている曲です。

『道化師』は、97年のメトロポリタン歌劇場の引っ越し公演で聞きました。この時のドミンゴの『衣装をつけろ』もよかったですが、30年前は、どこまでも続く、限界のみえないような歌唱でした。歌だけでなく、芝居もシェークスピア劇のようでした。最終場面の妻を殺してしまう所も、鬼気迫る演技でした。

オペラシアターも200席ほぼ、満席状態でした。放送局は、いい物をたくさん収蔵しているようなので、どんどん見せて欲しいです。(2004-10-15)

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