フランクバイオリンソナタ/古澤巌2007年06月01日 20時45分20秒

熱狂の日の公開レッスンで この曲を持ってきた生徒がいましたが
通して弾くだけで30分ぐらいかかる曲で 1楽章の冒頭4小節ができなかったため 延々そこだけ弾かされていましたっけ
聞いてるほうはやや不満が残りました

ということで 通しで聴いてみたくなりました
2006年春に 軽井沢に新オープンした大賀ホールで録音されています

バイオリン古澤巌さん ピアノ高橋悠治さん

フランクの前に ラフ チャイコフスキー ラベル亡き王女 シューマンと
古澤さんお得意の小品名曲があります

亡き王女は 冒頭ピアノはペダルなしで スタッカート
斬新ですね
ピアノ独奏のときはこうはいかないですが

この演奏スタイルはフランクにも使われて
ピアノのペダルは控えめでバイオリンのメロディーが伸びやかに歌われています

1楽章の冒頭はさりげなく進みました
2楽章もペダルが極端に少ない
これがすっきりとしていて タイトな演奏

レトロなロマン派のようにペダルで伸ばして
わんわん言わせているスタイルが多いのですが(よい演奏を聞いてないのかもしれませんが)
モダン=現代的な というのか

ゲンダイ音楽の人ですからね

この二人のコンビの ブラームスのソナタのCDでは Vn.vsPianoといった演奏でしたが
フランクは ピアノが一歩控えめ な感じがしてバランスよく聴こえます

すっきりした演奏がお好みの方におすすめ です

アイ・ラブ・坊ちゃん/音楽座公演2007年06月08日 23時33分22秒

前々から観たいと思っていた 音楽座の公演
『アイラブ坊ちゃん』

サーフィンで見つけた公演は開幕初日が迫っていて チケットもほぼ完売に近い
ネットで購入して 池袋の芸術劇場中ホールへ

会場となったホールの入口では パンフを渡すお姉さんが 袴姿
入った所から明治時代に
ロビーには花かごがたくさん飾られていて 百合の花の香りもほのかに漂っています


ストーリーは夏目漱石が『我が輩は猫である』を書いて一躍文壇に躍り出たあと
『坊ちゃん』を発表するまでの 諸々の葛藤を描いたもの

公演は再演を重ねていて 漱石役は その度 別々の役者さんが演じていましたが
今回は初演と同じく松橋登さん

舞台中央で 坊ちゃんのストーリーが進行して 上手で漱石が書いているという設定
漱石の場面で日常の雑事に気を取られて筆が止まると 中央の芝居も止まる という設定が面白い
二つの場面は時々交錯して 漱石の心の中の悩みや恐れが幻影として現れる

松橋さんは 髪型から口ひげまで漱石そっくり 作品が書けなくて鬱屈したり
家族に当たり散らしたりする所は
地ですか?
と思うほどです


坊ちゃん役の吉田朋弘さんも 余裕のある全力投球 江戸っ子無鉄砲の性格がよく演じられていました
山嵐は 豪快さがやや少なめだったか 坊ちゃんとの違いが少なかった


歌は皆さんよい発声で ハーモニーもきれい
音楽は舞台設定の明治時代調ではなく 現代癒し系風 ニューシネマパラダイス調
シンセサイザー3台とベース ドラムなどの生オケ
脚本にあるト書きのような 語り手の部分を 歌にした というものでしょうか
メロディーに日本語をのせる というのは なかなか難しいものがありますね
あたった輸入ものミュージカルではなく オリジナルのミュージカルですから 大事な試みだと思います


いかに生きるか まっすぐに生きる
というのがテーマ それが漱石のしたかった生き方であり 観客にも伝えたかったと思うのですが
ストーリーの進行の中で いきなり科白の中に入ってきて やや 唐突に思えました


プログラム内のインタビュー記事で 初演で漱石を演じた松橋さんは
その後色々悩まれて(漱石そのままですね)再演には出演出来なかったそうです
一観客として芝居を観るうちに 又演じたい と15年ぶり2度目の出演をされたという事でした
色々研究しすぎて 細かい所まで見えすぎ 逆にやりにくい所もあったとか
初っ端の 科白のトーンも いつものような声音でなく押しつぶしたような声だったのは そんな役作りからか

漱石はこの国に生まれたからには この国の役に立ちたい 皆が幸福になるにはどうしたらいいかを考えていた人だそうです

最近テレビで評論家が話していましたが あの時代(昔)は 帝大の書生さん達は みなそういう事を考えていたそうです
それが今は一大学と同じように 通過点として入学してくる と
ああ そういえば あの人も 話題だった思いあたる人 いますよね

終演後 役者さん達何人かがロビーにでてきて 和気あいあいという感じで 微笑ましい

公演は10日まで その後東京近郊 静岡名古屋 地元松山 と地方公演があります 大変ですね
ご盛会お祈りします たくさんの人にメッセージを伝えて欲しいですね

(音楽座公演 アイ・ラブ・坊ちゃん 於:東京芸術劇場6/8)写真載せてよかったでしょうか まずかったら言って
リンク:松橋登るさんの舞台を観ました

夏目漱石旧居跡2007年06月09日 17時02分25秒

文京区千駄木の『夏目漱石旧居跡』
この家で 『我が輩は猫である』『坊っちゃん』を執筆したそうです
芝居にでてきたような家は もうここにはありません

2作品を発表し 帝大の先生を辞めて 朝日新聞社に入ったときには 世の人達がみな驚いたとか

その時の漱石の文章が青空文庫に載っていました

入社の辞 夏目漱石

菖蒲 小石川後楽園2007年06月15日 01時14分15秒

東京地方も梅雨入りしました